アクションプランナーTOP > <対談>茂木健一郎さん×佐々木かをり 時間管理と脳の幸福な関係

Interview スペシャル対談

茂木健一郎×佐々木かをり


TO DOリストは作らないって教えているんです(佐々木)
ブルーオーシャン的な新しい価値を生み出すということを考えると、やはり、
TODOリストを外部化しない、ってことです(茂木)


対談

茂木)そう。脳の総合的な働きなので、時間管理をちゃんとするっていうことはアンチエイジングにもなるということですね。つまり、脳的には、時間管理している人はいつまでも脳が若々しく保てるという、ことだと思うんですけど。

佐々木)それは嬉しい!!

茂木)それと、おもしろいと思ったことは、アポイントメントは外からくる時間じゃないですか。一方、空いている時間は自分が作り出す時間。そこをどう使うというのかは、やっぱり一番苦手なことかも、ってことですね。一般的な企業でも、クリエイティブな仕事の量が増えているので、自分で時間を管理しなくちゃいけない。アポが入っていないところをどうするか課題なんですけど、そこがうまくいっていないことがかなり多い。でも、この手帳では、ここが空いているからと見えるので、逆に自分で自由に使える。そこが面白いと思うんですよ。


佐々木かをり

佐々木)そうなんです! みんなアポだけ管理していて、時間を見ていない。今日やることをTODOリストにだして、空いているときにやろうと頭の中で描いている、あるいはリストにいっぱい書いちゃって、あ〜、今日も出来なかった!って落胆したりして。ですから、私の時間管理講座では、TO DOリストは作らないって教えているんです。やることは、やる時間帯に書く。ある程度の時間をブロックしちゃって、線を引くんですね。

茂木)はい、そうですね、TO DOリストを外部化してしまうと、それに頼ってしまうんで、十分フレキシブルでダイナミックな時間管理は出来なくなる可能性はありますね。それに仕事は常に状況が変化するので、TO DOリストにしてしまうと、状況の変化に対応できない。それに、脳科学の立場では、突然のひらめきとか、ドットとドットが結ばれるっていう瞬間が現れる可能性があるのに、それはTO DOリストに入っていないんで。TO DOリストを外部で固定化しない方がいいかなって思う。

佐々木)そもそも、TO DOリストはそもそも、帰りにパン買ってきましょうってことから、MBA取りたいとか、あの本読みたいとか、いろんなこと書いちゃうでしょう・・・


佐々木かをり

茂木)世界征服したいとか(笑)

佐々木)そうそう(笑)。それに、思いついた順に書く、備忘録ということなんですよね。

茂木)かつては、ほんと定型的な仕事だけというオフィスワークだったから、TO DOリストだったんでしょうね。アポイントメント管理中心で。でも今、ビジネスの現場は、コモディティを生み出してもあんまり付加価値を見出せていないレッドオーシャンになってしまうので、ブルーオーシャン的な新しい価値を生み出すということを考えると、やはり、TODOリストを外部化しない、ってことです。


茂木健一郎さん
手帳は自分の脚本だって思っているんです(佐々木)
自分を予約するっていう概念って、自分自身が自分のリーダーになり
フォロワーになるっていうことですよね(茂木)


佐々木)手帳は自分の脚本だって思っているんです。新しい手帳を手にしたときに、来年の希望の含めて、先にブロックしちゃったりするわけです。夏休みはこの辺で取ろうとかここ温泉行こうとか。「自分を予約する」ってことなんです。他人とのアポをただ書いていくとか、仕事だけ書いておくんじゃなくて、自分というタレントさんのマネージャーになった気持ちで、ここでご飯食べようとか、こんなに働いちゃったからここはスポーツジムに行こうとか、同窓会はここにしようとか。自分で自分を動かして行くんです。メンタルもフィジカルも自分を牛耳ってる感があって、とっても楽しいんです。

茂木)なるほどね

佐々木)でも、これがスマホで、アポを見てるとその牛耳ってる感はなくて。ただアポイントを消化しているという感じになる。私はアクションプランナーを使うことで、自分を能動的に動かしている、という感覚が好き。すごく重要だと思うんです。

対談

茂木)面白いですよね。自分を予約するっていう概念って自分の中に行為する主体とそれを指導する、自分自身が自分の中のリーダーになりフォロワーになるっていうことですよね。

佐々木)そうですね。役者であり脚本家であるっていう感じだと思うんです。

茂木)佐々木さんは、セルフマネージ、セルフプロデュースの出来るビジネスパーソンの先駆けだと思うんですけど、やっぱりそれが今の時代の鍵だと思うんですよね。今迄は会社にマネージャーがいて、その人の指示に従って仕事するというやり方だったんだけど、今の組織ってどんどんフレキシブルになってきて、セルフマネージ、セルフプロデュースのやり方がうまくいかないとだめでしょう。例えば会社の中で注目されるプロジェクトに誰呼ぼうとか誰にやらせようというときに社内でセルフマネージやセルフプロデュースが出来てる人じゃないと、声がかからない。ある種のタレント性を求められる時代なんじゃないんですかね。

佐々木)そうですね。私は「ダイバーシティ」のテーマで講演やコンサルをすることがおおいんですけど、ダイバーシティの本質は女性の活躍ではなくて、組織全ての人の視点、意見が組み込まれることで、いままで以上の組織になる、ということなんです。「視点のダイバーシティ」が重要、ということ。いい商品が生まれるとか、売上げが上がるとか。ですから、何%の女性や外国人がいればいいのではなく、一人一人が貢献する組織や社会。そうなると、各自は、つまり私たちは、自分が最高に貢献できるように自分自身をいい状態にしなくてはならないでしょう。そんな毎日をつくるために、私は、自分を自分の意思で動かしたいんです。それが、自分のために自分を予約する、ってことなんですよね。

茂木)今おっしゃった「視点のダイバーシティ」って、行為者としての視点と、演出家・振り付け師としての視点の両方があるってことだと思うんです。脳科学でいうメタ認知。前頭前野で自分のことを客観的に見て色々評価して、勇気づける、自分で自分を勇気づける。そういうことが必要な時代になっているんじゃないかと思います。

佐々木)そう。自分で自分を客観的にみて認識することで、どんな環境でも自分を盛り上げられるようになるんです。私よく、セルフモチベーターになりましょうとも言うんです。自分で自分をモチベートするようにしておくのがとっても重要だと。アクションプランナーで、自分を予約して、思い通りに動いていると、自分で自分を幸せにしておくことができるんですよね。


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茂木健一郎さん

茂木 健一郎 脳科学者

1962年、東京生まれ。脳科学者。ソニーコンピュータサイエンス研究所シニアリサーチャー、慶應義塾大学特別研究教授。
東京大学理学部、法学部卒業後、 東京大学大学院理学系研究科物理学専攻課程修了。理学博士。
理化学研究所、ケンブリッジ大学を経て現職。 専門は脳科学、認知科学。2005年、『脳と仮 想』で、第4回小林秀雄賞を受賞。2009年、『今、ここからすべての場所へ』(筑摩書房) で第12回桑原武夫学芸賞を受賞。

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佐々木かをり


佐々木 かをり  
株式会社イー・ウーマン 代表取締役社長、株式会社ユニカルインターナショナル 代表取締役、米国ニューヨーク州エルマイラ大学名誉文学博士、国際女性ビジネス会議実行委員会委員長

上智大学外国語学部比較文化学科卒業後、1987年に国際コミュニケーションのコンサルティング会社、 (株)ユニカルインターナショナル を設立。 現在、70言語対応のコミュニケーションのコンサルティング会社として、通訳、翻訳、会議企画・運営、トレーニングなどを提供。 2000 年3月に市場創造型マーケティング・コンサルティング会社(株)イー・ウーマンを設立。 働く女性の声を発信するサイト 「イー・ウーマン」 では「自分 で考え、自分で選び、自分で行動する」をキーワードに集まった人たちと 「働く人の円卓会議」 という公開ディスカッションを展開。 「表参道カレッ ジ」 では、ビジネスパーソン向けの各種講座も提供している。 働く女性たちの声を拾い上げ、新商品開発、ブランド再構築、新コンセプト提案などを提供。 自社開発した抗酸化サプリメント 「メロンリペア」 はヒット商品に。自分を動かし、満足度を高める時間管理術は日本に手帳ブームを作った。愛用手帳 「アクションプランナー」 を活用する佐々木メソッドによる時間管理術は、全国での講座に加え、企業・学校も活用されている。 1996年からは 「国際女性ビジネス会議」 を開催。日本最大級の「働く集まる10時間の会議となっており毎年800〜1000人が集まる。



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